宝塚歌劇団 雪組「星逢一夜」感想
星逢一夜のあらすじ
あらすじ
江戸から遠く離れた九州の緑深き里、山々に囲まれた三日月藩の小さな空を見上げ、天文学に夢中になる少年紀之介(のちの晴興)は、里の娘、泉(せん)やその幼馴染の源太と一緒に星探しに明け暮れる日々。
晴興は、二人と身分を超えて友情を育むが、少年時代が終わりを告げるころ、別れは突然訪れる。遠い江戸で将軍徳川吉宗に伺候することになった晴興。晴興を思い続ける泉と泉に心寄せる源太。彼らは思うままにならぬ運命が待ち受けていた。大人になった三人の関係は、巡る星々のもと、目に見えぬ力によって変貌させられて……。
私の推しは、ちぎさん(早霧せいな)です!
ちぎさんの魅力は沢山あります。
演技力、芝居心が本当にすごい人で、この星逢では幼少期から大人までの演じ分けが
とにかく上手い!もちろん相手役のゆうみちゃん(咲妃みゆ)やだいもん(望海風斗)もそれに呼応して化学反応が起きるんですよね。
この3人はトリデンテ(スペイン語で三又の槍、意訳は3人揃うと最強ですね)として
人気を博しました。阿吽の呼吸でのやり取りがお芝居上でもそうですし、普段のやり取りもファンにはたまらないんですよね~。
何度観ても感動する、涙なしでは観れない作品
この物語は幼少期から始まるんですよね。
トリデンテの3人もそうですが、幼馴染役で男役では彩風咲奈、鳳翔大、蓮城まこと、真那春人が可愛らしく演じています。
だいもんの「あのばかたん!」は名セリフでした。
3年後に晴興が江戸へ行くことが決まり、皆がやぐらに集まり、別れを惜しむ場面では
これまたさきちゃん(彩風咲奈)が泣かせてくれるんですよ…
江戸へ渡った晴興は、観月の宴で徳川吉宗(英真なおき)に目通りを果たすのですが、
そこで事件が…
この場面では、今は月組生となったれいこちゃん(月城かなと)や凪様(彩凪翔)が出ています。れいこちゃんの手足がスラっと長い舞をここで拝みながら、せしるちゃん(大湖せしる)の美しさにうっとりします。
それから7年の月日が流れ、晴興は婚礼が決まったこともあり三日月藩に戻ります。
大人になった晴興が泉が再会し、泉は「江戸のお姫様はさぞ綺麗で、私なんか」と、
ついそっけない態度をするのですが、晴興は「綺麗になった」と。
ここはもう萌え萌えキュンキュンですからね!テストの出ますよ!(出ません)
ラスト一揆の場面では、涙が止まりません。
※ここからネタバレになりますので、ラストを知りたくない方は飛ばしてください!
おすすめ度は、☆☆☆☆☆ (星5つ)です!
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そこから晴興は一揆の代償として、村の人々を助ける代わりに自らに罪を与え、
陸奥に行くことを命じられます。
あのやぐらで泉は源太の仇を取ろうと晴興を襲おうとしますが、「まだ好きなあなたを殺せない」と言います。そこで晴興は「何もかも捨てて一緒に逃げよう」と逃避行を提案しますが、その時泉の子供たちが泉を探しに来て、「今のは冗談だ」と晴興は告げます。
本当は相思相愛の二人ですが、最後まで結ばれない、そんな悲恋の物語です。
最後のラストでは、幼少期に戻ります。あの幸せな日々はもう戻ってこない・・・
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涙なしでは観られない作品「星逢一夜」。
ぜひ一度ご覧ください!